失敗続きのダイエット人生
ラーメン大好き!お肉も大好き!なによりビールが大好物!その一方で我慢や忍耐が大嫌い、根本的に意志が弱い、継続力が乏しい・・etc こんな私は過去、数々のダイエットに挑戦しては撃沈してきました。「炭水化物ダイエット」「夢の筋肉収縮ダイエット」「週3回のジム通い」「ダイエットロデオ」「飲むだけでみるみる痩せる健康食品」等々、思い出しても数え切れません。そしていつも残るのはダイエットに失敗した敗北感と、そんな自分への罪悪感。いつしかダイエットへの気持ちは遥か彼方へ飛んで行ってしまっていた今日この頃でした。
一方、私の仕事は人生のお金の相談。資産運用や老後資金の心配、住宅購入などお客様の相談内容は様々ですが、皆さんに共通する悩みが一つあります。それは「無駄使いが多いのはわかっているが中々、浪費癖が改まらない」という悩みです。
実はダイエットと浪費癖には意外な共通点があります。私は3ケ月で14キロのダイエットに成功する経験の中で、その共通点と成功方法を編み出すことができました。
まずは明確な目標設定を作る
「飲むだけでみるみる痩せる!」「腰に巻くだけで筋肉が勝手に運動して痩せる!」私のような意志の弱い人間はこのようなキャッチフレーズにまさしく弱いタイプです。
「今回こそ!」と意気込みますが1,2か月もすると「今回もまたか」と落ち込む、そんなダイエット人生の繰り返しでした。そんなある日、母親の病気が発覚します。あまり良くない種類の癌でした。また父親も同じ種類の癌で10年前に他界をしています。遺伝的な心配をした母はすっかりポチャリタイプになってしまった中年の私をたいそう心配しました。母は「康平も少しやせようね」といつも心配そうに気遣ってくれました。
現代の医療現場では昔のように「実はご本人には内緒ですがご主人の余命はあと・・」などと言う内緒話は無く、お医者様は「○○のがんでステージいくつです」とあっさり教えてくださいます。そしてインターネットで調べれば大体の余命、残された時間はわかってしまいます。勿論、大きなショックを受けますが一度きりの人生、残された時間を家族と有意義に過ごしたりやり残した事をやり切って人生を終えるのも良いかもしれません。小さい頃からの筋金入りの親不孝息子だった私は今からできる最後の親孝行がないか考えました。その結果、3か月間のダイエットに成功し母親を少しでも安心してもらうことができればと決断したのです。今までは目標、目的のないダイエットで中途半端で長続きしなかったのですが、今回は母親に喜んでもらいたい!親孝行をしたいという具体的な目標や目的ができたことが成功につながったのだと思います。
*願望の明確化
ただ痩せたいではなく母親を元気にするというダイエットの明確な目標を持つ
ただ将来が不安だからという理由で貯金をするのではなく将来の具体的な楽しい目標を考える
成功した時の楽しいイメージを考えてみる
まずはダイエットの目標設定です。実はダイエットも貯蓄も長続きさせるためには目標からの逆算がとても大切になります。当面の目標は23歳の新社会人だった頃の体重74キロに落とすことでした。もしそこまで痩せられれば①学生時代のジーパンがはける②鎧のような贅肉が無くなり趣味の卓球の腕前がみるみる上達する③免疫力が上がり身体が丈夫になる④家族(妻、娘×2)が父親の私を見直す⑤もちろん母も喜んでくれ元気になってくれる。この中でメインテーマは⑤なのですが、色々と考えれば考えるほど楽しい沢山の目標設定が出てきました。もちろん楽しいイメージを考えるだけでは体重は減りませんのでご注意ください。
この考え方は無駄使い(使途不明金)を減らしたり貯金額を増やす原理と同じです。将来の楽しい目標設定(今回はダイエット)が人生の優先順位の上位に来ると、今までの優先順位が変わり何気なく使っていた日々の無駄使いが改まります。
またいきなり10キロのダイエットは気が遠くなるので第一段階として体重の落ちやすい最初の1ケ月間は頑張って5キロ減を目標。2ケ月目で7キロ減、最後の1ケ月で10キロ減量の達成で計画をしました。
例えば貯金に置き換えると5年後にマイホームを持つという楽しい目標を持ったとしまします。そのために5年後までに頭金300万円を普段の生活から捻出するという具体的な目標を作ります。マイホームより人生での優先順位の低い、「週末の飲み会」を月に1回に減らし「家族での夏の海外旅行」を当面国内旅行に変更します。また奥様も月に2回の「癒しの整体」を一回に我慢してもらいます。実行に移すと年間50万円の節約に成功し5年間で300万円の頭金を貯めることができます。
*優先順位の高い目標ができるとお金は貯まりやすい!
ゴールからの逆算で具体的な数字を考えよう!
いよいよダイエットスタート!83.8キロ
ダイエット開始前の顔写真
「ぶよぶよお腹とはおさらばだ!」と言う掛け声のもとダイエットスタートです。
この時点では不安がいっぱい。朝食はバナナ1本。しかし朝、昼、晩とお水を1リットル飲むのであまりお腹は減りません。
7時半会社へ出勤開始!最寄駅から毎朝40分のウオーキングで池袋駅へ。そこから会社までは電車通勤。昼は玄米おにぎりORお蕎麦さんのざる蕎麦。もちろんかつ丼&そば定食などは禁物です。そしてお昼もお水を1リットル。夕方、小腹がすいたらアーモンドを少々。
ポテチは厳禁です。夜は「ま・ご・わ・や・さ・し・い」の「豆・ゴマ・わかめ・やさい・しいたけ・いも」を中心に適度なお酒(おもに焼酎)の晩酌ですのでストレスはありません。それまではコンビニで販売されている物を中心にお酒のつまみにしていたのですが、「まご・わ・や・さ・し・い」に変えてから身体の変化が出てきました。
2週間で83.8キロ→80.2キロへ。ここまでは順調な滑り出し。地下鉄の階段を鼻歌交じりに上れるほど身体が軽くなりだしました(なんだか嬉しい!)。どうやら胃も小さくなって普通のお弁当でも満腹感が得られるようになってきました。しかし数字のマジックなのか体重80キロの壁が中々、切れない状態が続きました。
*くじけそうになった時
くじけないためのキーワードで覚えておきたいのは「3」です。「石の上にも3年」「3日坊主」などと3に絡む格言は多いです。3日、3か月、3年の節目を頑張って乗り切ると大概のことは習慣化できます。
開始20日までの結果
この頃はFBで自慢げにダイエットを告知しつつ満足げに楽しく取り組んでいました。
飽きて来ると当初の目標に立ち返り「よし、夏のスーツは全部、新調してやるぞ!」と楽しい事を考えていました。また中々80キロの壁が切れなかったので朝食抜きの「プチフアステイング」を取り入れました。これは今までの私では考えられない前向きな取り組みです。
貯金もダイエットも長続きしない原因の1番は「習慣化できない」という事です。物事は習慣化すると「当たり前」になります。夜寝る前、必ず歯を磨くのと同じ原理です。
夜寝る前に歯を磨かないと気持ちが悪いですね。これは子供の頃から続いている習慣なので早々変えることはできない習慣です。
当初、1週間続けばすごいと思っていた「朝食フアステイング(断食)」ですが2年半が経過した現在も続いています。これも私の中で「朝食フアステイング」が習慣化したからです。
将来の目標で保険や投信などの長期の積み立てが心配な方はまずは「積立定期預金」などを始めて無理せず積み立ての習慣を作りましょう。いずれ習慣化してお金を積み立てるのが苦で無くなってきます。
*楽しい事を具体的に考えて長続きさせる習慣をつける
開始1ケ月 体重77.8キロ
この頃、目覚ましい身体の変化が出てきました。ひどかった肩こりから解放され、寝ている間に内臓が休めているせいか4,5時間の睡眠でもシャキン!と目が覚めるようになってきました。
結果が出てくると楽しくなってきます。毎日、体重計に乗るのが楽しくなってきました。貯金も同じです。貯蓄残高が増えてくると毎月貯めて行くのが楽しくなってきます。そしてやればできるという自信もでてくるようになります。
開始40日 体重77.2キロ
こんなに長い間ラーメンを食べなかったのは物心がついて初めての経験。
しかも食べたいとも思わない!
ウオーキングも楽しくなりシューズを新調し会社の行き帰りはシューズになりました。
開始60日 体重76.0キロ
不思議なことに油ものの欲求が全く無くなりました。
しかし油が少ないので肌がカサカサになります。
お豆腐にアマニ油を少々かけてお昼ごはん。こんな素朴なものが贅沢で美味しく感じられるようになりました。感謝!
開始70日 体重75.2キロ
目標(ゴール)に近づいてきました。身体も爽快、目覚めも最高!ご近所さん達が私とすれ違いざまにひそひそ話「あら、馬屋原さんのご主人さん、げっそりされてご病気かしら~」ニヤケながらどや顔で立ち去ります。
*スーツはこのような状態で全て新調しました
終了!90日目 体重73.8キロ→さらに69キロへ
ついに目標達成!日々の小さな積み重ねが大きな成果につながる事がわかりました。
90日間で10キロ痩せた自信はとても大きく、この後1週間のフアステイング(断食)に挑戦しました。結果、体重は69キロまで減少に成功いたしました。
まとめ
人は口から取り入れる量を減らし運動などでエネルギーを消費すると体重が減ります。
貯蓄はサラリーマンやOLさんは中々、自分で収入(口から入れる量)のコントロールはできません。お金を貯めるためには支出のコントロールをして支出を減らすこと(ダイエットの場合、エネルギーを使わない)が大切になります。
支出を見直すためには自分の支出の現状を把握することが大切です。
自分の支出の現状を解かっていないと見直しようがありません。
そして多くの方は年間の家庭の支出の収支が曖昧です。
多くの場合、支出のコントロールを狂わしている原因の一つにクレジットカードの使い過ぎがあります。つまり家計のダイエット成功にはクレジットカードの明細書にヒントが隠されています。クレジットカードの過去1年分の明細を机に置き、これからの大切な目標とどちらが大切だったかを考えてみましょう。
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